退職後727日、正確には731日目、カメラを空に向けて、雲ひとつないことに気がつく。
ということは、ほとんど空を見ていなかったということである。
考えごとをしていて風景が見えていないのか、前方を見て歩いているので、空が見えていないのか、そんな感じだろう。
日常生活でも同じことが言えるのかもしれない。
自分が想定した状況の様子しか目に入ってないのかもしれない。
とすれば、とてももったいないことである。
気が付かないところで、面白いことが沢山起こっていて、見逃しているのかもしれない。
昨日読み終えた、橘玲さんのじぶん時間を生きるという本にも、未来のために今を生きるのではなく、ただ、今ココを生きて、味わって、その延長で未来が創られていくことを推奨されていて、なるほどと思った。
今を生きるというのはよく聴く言葉だが、未来のために生きるのではなく、という前置きがつくだけで、その意味が大きな広がりを持つのである。
今を生きるのが、未来を生きる手段ではなく、今を生きること自体が目的になる、そんな生き方をすれば、これからがもっと充実するような気がしたのである。
かと言って、そんなに気を張って今に生きる必要もない。
リラックスした時に一番力が出ると言われるように、体と心の柔軟性を保つことは必要だろう。
風のように生きよう。
水のように生きよう。
そして、たまに火のように燃えるのもいいかもしれない。
人間は気持ち次第で、何にでもなれるだろう。
終わらせることと、始めること、気負わずに、やりたいようにやるだけである。
出来ないことに心を痛めることのないように、潔く諦めることも必要だろう。
そんな金曜日の朝、家に帰ったら、ヨガに出かける。
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