退職後337日目、雨の一日、いつものカフェでランチして、さいゆうきさんのポストカードを購入、足立幸子さんの絵と並べて飾っている。
ということで、やっと落ち着いて、ブログを書いている。
今日のランチは、豆腐とヒジキのサンドイッチと、ニンジンのスープだった。
デザートはバスクチーズケーキを頼んで、珈琲は、新しく入荷したという、ロブスターという種類を頼んだ。
ロブスターと聞いて、新入社員の頃、そう、もう40年以上も前のことを思い出した。
当時、レクリエーション研修という本社主催のがあって、私も、私の事業所を代表して参加した。
要するに、会社で催されるレクリエーションをどう盛り上げるか、という研修である。
早く言えば、仕事という名目で、遊んでいるようなものである。(笑)
その時、本社の秘書課の年上の女性が素敵だったので、出来るだけ近づいて会話したように思う。
それで、その時は別れたのであるが、別の研修で本社に行ってる時の昼休みに、偶然、廊下で出会って、冗談で、お茶飲みに行こうか、と誘ったら、行きましょうって、近くのカウンターがある珈琲専門店に連れて行ってくれて、隣同士で座ってくれた。
それで、彼女がロブスターを注文した。
まさか珈琲の種類にロブスターがあるとは知らず、エビを原料にしたコーヒーかと思った。(笑)
私も真似をして、同じものを頼んだが、普通の珈琲が出てきた。
それから暫くは、ロブスターと銘柄がある時はそれを頼んでいたが、そのうち忘れてしまっていた。
ということで、40年ぶりに、ロブスターと再会した。
彼女は今、どこで、何を思って生きているのだろうか。
今まで沢山の人達に出会っているが、ほとんどの人は、もう会うことも、どうしているか知る由もないだろう。
今、出会っている人は、奇跡的に出会っている。
そして、命の砂時計は、確実に、細くなった今日という通過点を通って、過去という太い部分に落ちて行っている。
どれだけの光る砂粒が混じって落ちて行っただろうか。
落ちた砂を見れば、輝きが見える。
でも、永遠にそこに戻ることは出来ない。
出来ることは、その輝きを見て、その反射で、自分を光らせて、その光で、これから出会う砂を光らせることだけだ。
そういう意味で、過去の思い出に浸ることは、悪いことではないだろう。
お金が無くても、光がある限り、生きていける、と思いたい。
そんな夢のようなことを思わせてくれたロブスターだった。
言葉が、過去の光を蘇らせた、再会の一日だった。
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