退職後131日目、青江三奈ベストを聴きながら大阪に向かう、恍惚のブルースが終わった
明石海峡大橋の下の海が、いかにも冷たそうに波だっている。
昨夜は、久しぶりにウイスキーの水割りを飲みながら、藤原伊織の雪が降ると、都築響一の天国は水割りの味がする、という本を少しづつ読んだ。
天国は水割りの味がするという本は、都築響一さんが東京周辺のスナックを実際に通って、お店ごとにママやマスターとの会話を本にしたもので、まだ読み始めたところだが、サラリーマンと違って、その経歴やキャラクターがとてもユニークで、勇気がもらえる。
雪が降るという短編も、登場人物が藤原伊織特有の人間味を出しており、何度も涙した。
小説にすると面白い人生というのは、生きていく上では、とても悲しかったり、苦しかったり、辛かったり、修羅場の連続だったりする。
平穏で、苦しみの無い人生は、小説にするには面白くないが、実際に生きていく上では、楽である。
現実的には、望むようにはいかないのが人生だった。
たぶん現実の望みと、奥深い魂の目指すところが違っていたのだろう。
そういえば、誰が書いたわからない詩に、自分が望んだことは何も叶えられなかったが、神はそれ以上のものを与えてくれていた、というような意味のものがあったことを思い出した。
どんなことが起こっても、全ては自分のために起こっていると思えば、救われる。
全ては神が与えたくれたものと思って、全てを有り難く受け取って、今日も一日過ごそうと思う。
思いは自分を救う。
↓昨夜の夕日
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