心の旅路のブログ

スピリチュアルと本と音楽とヨガが好きな65歳男性の日記です。

退職後765日目、よく晴れて暖かい木曜日、一日遅れの氏神様にお参りを済ませ、

自室で珈琲を飲んでいる。


賞味期限を3ヶ月超えた珈琲がやっとあと一つまでこぎつけた。


最近はまた少しカフェでも珈琲を飲みだしたので、家で飲んでも同じだろう。


昨日、また図書館に予約していた本が三冊入手可能の通知が来ていたので、受け取った。


そのうち一番興味を引いた「ある行旅死亡人の物語」という本であるが、昨夜から読み始めたが、面白くて、もう半分以上読んでしまった。


身元が分からない、ある死んだ女性の家系に興味を持った男女の記者が、聞き込み等によって身元を調べていくという物語なのだが、人の人生について色々考えさせられるのである。


一人の人生だけをとってもそうなのであるから、対象を少しずつ増やしていけば、もう無限大の情報で溢れることだろう。


生きているということは、その網の目のような人間の絡みの中で、新しい糸を出しながら先端に新しい模様を作っていくことだろう。


そして、この本の人のように、死んだ後に、その系図を辿って、見に来てくれる人があったりする人もあるだろうが、ほとんどの場合は、時間と共に、忘れ去られることだろう。


だからこそ美しいとも言えるし、儚い夢とも言える。


だからこそ、未来を生きるのではなく、過去を生きるのではなく、今を生きなくてはいけないのだ。


どんな素晴らしい過去も、美しい未来も、輝く今にはかなわない。


使い尽くされた、今を生きる、という言葉を、久しぶりに、新鮮に感じた今日である。


今日を生きよう。