退職後839日目、氷点下の朝、快速電車で東へ向かう。
さすがに日曜日の朝は乗客も少ない。
それに久々の氷点下で、車のフロントガラスも凍っていた。
昨日、狂伝佐藤泰志という分厚い本を読んでいる中で、佐藤泰志さんの友達繋がりで、山口瞳さん原作の居酒屋兆治という高倉健主演の映画の話が出て来たので、面白そうだと思って、amazonプライムで400円払って視聴した。
ところが、観ているうちに、以前もamazonプライムで観たことを思い出して、ちょっと失敗したと思ったが、そこは気を取り直して、新鮮な気持ちで見続けた。
まあ、どこにでもある過去の恋愛を引きずっている男女の話ではあるが、出ている役者が名の通った人ばかりなので、役者一人一人の個性が強すぎて、トータルの映画としてのまとまりという点ではもう一つの印象である。
ということで、最近は寝る前にamazonプライムで一本映画を観る習慣がすっかり定着した感がある。
本を読むよりは目が疲れないのもいい。
そういえば、一昨日はプライベイトレッスンというエマミエル夫人で有名なシルビアクリステル主演の洋画を観た。
思春期の男をお手伝いの女性が弄ぶというお決まりのパターンの映画であるが、思春期の頃は映画館でこの手の映画をたまに観て、興奮したものである。
ということで、今年は映画をたくさん観る年になるかもしれない。
そういえば、還暦のあるミュージシャンが映画を観に行って、何も言わないのにシニア券を渡されて哀しかったと彼のブログに書いていたが、その気持ちはよくわかる。
私は一応シニアとこちらからは言ったのであるが、確認のための身分証の提示を求められなくて悲しかったことを思い出した。
シニアの年齢を遥かに超えてしまったのだから諦めたらいいものを、まだ若く見られようとしている。
そういえば、30代くらいの女性からお父さんと呼ばれることがある。
彼女らにしてみれば親しみを込めているとは思うし、確かにお父さんの年齢ではあるのだが、もう恋愛の対象ではありません、と暗に言われているようで、顔で笑って心で泣いている。
まだまだモテたいのである。(笑)
そんなこんなで、まだまだ悟るには時間がかかるようである。
悟る人生も面白いが、悟らない人生もそれ以上にワクワクするのかもしれない。
60代はこんな感じでもいいだろう。
とはいえ、あと3年半の60代、成熟した青春を燃えながら進もう。
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