退職後901日目、明るい太陽が昇っている中、
新快速電車で東に向かっている。
日の出の時間は6時10分にまで早まって、もう6時前には明るくなってきている。
もうすぐ春分の日だが、その三ヶ月後には夏至で、また日が短くなるのかと思うと、今が一番いい時なのかもしれない。
まあ、日が短くなる時は、その時で、哀愁めいたものがあって、それはそれで味わい深いといえばそうなのだが、今は考えたくない。
その時に考えたら十分である。
とか何とか言いながら、常に先のことに対する心配だけはしている。
心配はしているが、対策はしていない。
そういえば、大学入試の時には志望大学の傾向と対策という赤い表紙の本で過去問をやっていた。
人生に過去問があるとすれば、スピリチュアルの世界で言う過去世のことだろうか。
過去世を知ることによって、今世はその誤ちを繰り返さずにすむのだろうか。
まあ、悪いもいいも必要なことしか起こらないとも言うので、誤ち自体無いのかもしれない。
全肯定の人生、いや、ちょっとニュアンスが違う。
誤ちはあるが、それをも受け入れる全肯定である。
受け入れなければ次に進めないのである。
ということで、生きているということは、悩みの種がいっぱいである。
そして、その隙間に、小さな星のように光り輝く喜びが散りばめられている。
ここまで精巧に人生を作り上げた神様に脱帽である。
そうやって、自分の無力さを感じた時こそ神は喜んで力を与える。
と、考えすぎると、スピリチュアルっぽくなってしまう。
一通り考えたら落ち着いたので、とりあえずは今日を何も考えずに生きてみる。
悩めることは贅沢なことかもしれない。
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