退職後1076日目、夏が一歩後退したような、やや雲が多めの朝、
新快速電車で東に向かっている。
時間は容赦なく過ぎていく。
歳が一つ増える日が近づくと、70歳にまた一歩近づく恐怖に悲しくなるのであるが、誕生日を超えた途端に、この歳で、今は一番若い時、あと一年はこの歳で過ごせると、何か元気が出てくるから不思議である。
というか、単純そのものである。
ということで、元気が出たところで、隣の席に女性が座ったので、尚元気がでる。(笑)
単純なのを複雑にしているのが、理性や秩序である。
ただ、これらがないと、社会が上手く回らないのも事実なので、厄介である。
ということで、その鬱陶しさから逃れるために、出来るだけ、それらが必要な場所に近づかないようにしている。
ただ、そうなると、淋しくなったりする。
孤独を愛し続けることは出来ない。
時々、人間の中に身を置くことも栄養になる。
孤独がタンパク質としたら、人間関係はビタミンのようなものだ。
生きていくのに欠かせないものだ。
だから、生きるのに必要なものが無くなりそうになったら、ウルトラマンの胸のランプが点滅するように、急いで、補給しなければならない。
その中でも、愛と健康とお金の補給は難しい。
そして、もっとも得やすいのが孤独である。
孤独を愛する男とか気取ったところで、自慢にも何にもならないことがわかる。
まあ、自慢出来る人生でなくとも、何も悲観することはない。
この素晴らしい現実世界を何十年か体験出来ただけで、十分幸せなことである。
いいじゃないの、今が幸せならば。
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